季刊身体雑誌

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2010年9月12日日曜日

樹の写真展・他


 友人が写真の個展を開く。『第二植物園』ファインダーの中の樹木派(9月28日~10月6日・新宿眼科画廊)
 言葉で説明しようとすると、「これは樹の写真だ」というしかないし、気それで十分なのだ。
あとはただ見ればよい。
 視覚の表現であるのに、その視覚を直接に刺激して心に響いてくるような写真というのが少なくなってしまった。「写真」というよりは「画像」という言葉がふつうに使われる時代だ、誰でも気軽に撮れるし、ネット上なら、それこそ全世界に向けた発表も手軽に出来る。だから、あらためて表現の手段として写真を選び、大判のパネルにして展示するという方法で発表するということが、かえって気恥ずかしいような錯覚に陥りかねない。そんな中でやる展覧会の会場の名前が、「眼科画廊」だという。
 私のような、オールド・アヴァンギャルド世代には、画廊といえば、'60年代現代美術の伝説的存在である「内科画廊」がたちまち思い浮かぶのだが、現代のアヴァンギャルド(前衛)たちには、それほど気負ったところは無いらしく、もっと軽い気持ちで「美術は眼にいいから眼科」とつけたらしい。内科画廊のほうは本当の内科医院を転用したそうだが、よく考えてみればこちらもネーミングとしてはイージーというか、なんというか、そのまンまなわけだから、やっぱり軽いのか。ここを拠点にした作家たちの、その後の活動の世界的な展開を考えるから、ものすごい前衛的な、伝説の画廊……! などと、勝手に思い込んでしまうのか。
 ともかくそこでやる写真作家は、渋谷秀雄という。【詳しくは・明日】

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